成人式のプリクラは混む?混雑回避のための時間帯や場所の工夫
一生に一度の晴れ舞台、振袖や袴といった晴れ着姿を、大切な友人との写真撮影で記念に残したいと考える方は非常に多いでしょう。
中でもプリクラは、スマートフォンのカメラとは一線を画す特別な記念品として、今もなお絶大な人気を誇ります。
しかし、多くの新成人が同じように考えるため、式典会場の周辺にあるプリクラ設置場所では、式の前後に深刻な混雑が発生しがちです。
何の計画もなしに現地へ向かうと、長時間の待ち時間で疲れてしまったり、最悪の場合、撮影そのものを諦めざるを得ない状況になったりすることもあり得ます。
この記事では、成人式のプリクラが混雑する理由と時間帯、賢い回避策、そして振袖姿がより一層映える撮影のコツまで、詳しく解説していきます。
- 成人式のプリクラが特に混む時間帯や理由
- 混雑を回避してスムーズに撮影するための具体的な対策
- 振袖姿がより一層華やかに見えるプリクラのおすすめポーズ
- 撮影当日の注意点と大切な思い出をきれいに残すためのポイント
成人式のプリクラは混む?
成人式後のプリクラは混雑する?
結論から言うと、成人式当日のプリクラコーナーは、年間を通じて最も混雑する日の一つと言っても過言ではありません。
特に、自治体ごとに行われる式典が終わった直後の時間帯は、解放感と高揚感に満ちた多くの新成人がプリクラ機に集中するため、混雑はピークに達します。
会場近くのショッピングモールやゲームセンターでは、色とりどりの振袖をまとった新成人の長い行列ができる光景が風物詩となっており、その待ち時間は1時間以上に及ぶことも決して珍しくありません。
この混雑の背景には、式典という非日常的な一大イベントを終え、「この特別な瞬間を友達と形に残したい」という強い動機が生まれることが挙げられます。
また、多くの友人と久しぶりに再会する場でもあるため、自然発生的に「みんなで撮りに行こう」という流れになりやすいのです。
加えて、式典会場からアクセスしやすい大型商業施設は目的地として選ばれやすく、特定の場所に人が集中する要因となっています。
特に混雑が予想される時間帯
多くの自治体で成人式(二十歳のつどい等)は午前中に開催されます。
そのため、正午過ぎから16時頃までが混雑のピークタイムとなるでしょう。
この時間帯を意識的に避けるだけでも、待ち時間を大幅に短縮し、体力の消耗を防ぐことが可能です。
混雑を避けるために事前にできること
成人式当日の時間は非常に貴重です。
その大切な時間を待ち時間で無駄にしないためにも、混雑を避けるための周到な事前準備が成功のカギを握ります。
少しの工夫と計画で、友人とのプリクラ撮影をストレスなく満喫することができるでしょう。
最も効果的な対策は、やはり撮影する時間帯をピークからずらすことです。
多くの人が殺到する式典後ではなく、式典が始まる前の早朝に近い時間帯に撮影を済ませてしまうのが賢明な選択肢の一つです。
着付けやヘアメイクの予約時間を早める必要があり、朝は慌ただしくなりますが、その分、待ち時間がほとんどない状態でゆっくりと撮影に臨めるメリットは計り知れません。
逆の発想で、同窓会や二次会までの時間を活用し、あえて夕方以降の遅い時間まで待つのも有効な戦略です。
一度帰宅して洋服に着替える新成人が多いため、夕刻になると振袖姿の人は減少し、プリクラコーナーも落ち着きを取り戻す傾向にあります。
混雑回避のための事前準備リスト
友人たちと情報を共有し、最適なプランを練るために以下の表を活用してください。
対策 | 具体的な内容 | メリット・ポイント |
---|---|---|
時間帯をずらす | 式典開始前の早朝、または同窓会前の夕方以降に撮影する。 | 待ち時間が格段に少なく、撮影や落書きに時間をかけられる。 |
場所をリサーチする | 会場最寄りの施設だけでなく、隣の駅や少し離れた商業施設のプリクラ設置状況を事前に調べておく。 | 意外な穴場スポットが見つかる可能性が高い。移動手段と時間も併せて確認しておくことが重要。 |
最新機種を避ける | リリースされたばかりの最新人気機種は特に長蛇の列になりやすい。少し前の機種やシンプルな機能の機種を選ぶ。 | 機種に強いこだわりがなければ、比較的短い待ち時間で撮影できることがある。 |
プリクラ以外の選択肢 | セルフ写真館や、写真スタジオの「友達と撮影プラン」などを予約しておく。 | プライベートな空間で、より高品質でオリジナリティのある写真を撮影できる。 |
スマホがあってもあえてプリクラを選ぶ意味
誰もがスマートフォンで手軽に高画質な写真を撮影できるこの時代に、なぜZ世代を中心とした若者たちはプリクラに熱中するのでしょうか。
その答えは、単に画像を記録するという行為を超えた、「体験そのものを楽しむ」という価値観にあります。
友人たちとぎゅうぎゅうになりながら狭いブースに入り、限られた時間の中でポーズを決め、撮影するまでのプロセス全体が、一つのアトラクションとして楽しまれているのです。
プリントシール機最大手のフリュー株式会社なども、撮影中の様子を動画で残せる機能を搭載するなど、「撮ること」自体の体験価値向上を追求しています。
(出典:フリュー株式会社 ニュースリリース)
最新機種に搭載された高度な画像処理技術、通称「盛れる」機能は、スマホアプリのフィルターとは一味違った非日常的な自分を演出してくれます。
そして何より、撮影した写真が物理的な「シール」として手元に残る点が、デジタルデータにはない特別な価値を持っています。
データとして保存するだけでなく、お互いのシールを交換したり、スマートフォンケースや手帳に貼ったりと、 tangible(触れる)な形で思い出を共有できるのです。
この「撮る、盛る、共有する、飾る」という一連のコミュニケーションを含んだエンターテイメント性こそが、スマホ時代においてもプリクラが独自のカルチャーとして支持され続ける理由なのです。
プリクラのポーズはどんな感じがいい?
一生の記念となる振袖姿でのプリクラ撮影ですから、その美しさと華やかさを最大限に引き出すポーズで臨みたいものです。
普段の私服での撮影とは少し意識を変えて、和装ならではの優雅なポーズを取り入れてみましょう。
1. 袖の柄を際立たせる「羽ポーズ」
振袖の最も象徴的で美しい部分である、長く華やかな袖を広げ、その繊細な柄をしっかりと見せるポーズです。
両腕を広げた姿が鳥の羽のように見えることから「羽ポーズ」とも呼ばれ、一気に写真が華やぎます。
友人同士で隣り合い、お互いの袖の端を繋げるようにして撮影すると、一体感と豪華さが生まれておすすめです。
2. 帯結びと髪飾りを魅せる「見返り美人」ショット
着付け師さんが腕を振るってくれた豪華な帯結びや、こだわって選んだ髪飾りを主役にするためのポーズです。
完全に後ろを向くだけでなく、少しだけ体をひねってカメラに視線を送る「振り向き」の形で撮影すると、うなじの美しさも強調され、非常に大人びた色香を演出できます。
全身撮影モードで試したいポーズの一つです。
定番ですが、「20歳」を記念して両手で「2」と「0」の形を作る「20歳ポーズ」は外せません。
顔の近くでこのポーズをとれば、成人式のために特別に施したネイルアートもしっかりと写すことができ、一石二鳥の効果がありますよ。
3. 扇子や和傘などの小物を活用する
もし持参した扇子や、撮影用に貸し出されている和傘などの小物があれば、積極的に活用しましょう。
扇子を上品に広げて顔の近くに添えたり、少し顎を引いて口元を隠すようにしたりするだけで、写真にぐっと奥ゆかしさと雅な雰囲気が加わります。
友人とお揃いのデザインの小物を用意して撮影に臨むのも、統一感が出て楽しいかもしれません。
前撮りや集合写真とはまた違った記念になる
成人式の記念写真には、フォトスタジオで時間をかけて撮影する「前撮り」や、式典会場で撮影されるフォーマルな「集合写真」など、様々なスタイルが存在します。
しかし、気の置けない友人たちとワイワイ言いながら撮るプリクラは、それらの格式ある写真とは全く異なる、かけがえのない価値を持っています。
前撮りや集合写真は、プロの技術によって美しく整えられた、いわば「公式」の記録であり、ご家族にとっても大切な宝物となるでしょう。
一方でプリクラは、友人たちとのプライベートでリラックスした空気感の中で、その瞬間の「楽しい!」「嬉しい!」という素直な感情を、飾り気なく切り取ることができるのが最大の魅力です。
少し緊張した面持ちの公式写真とは対照的に、破顔一笑の笑顔や、ちょっとした悪ふざけの表情など、等身大の自分たちの姿がそこにあります。
数年後、数十年後にアルバムをめくったとき、写真の仕上がりそのもの以上に、撮影時の笑い声や会話までが鮮明に蘇ってくるような、温かい思い出のトリガーとなるはずです。
プリクラは劣化しやすい点に注意
友人たちとの楽しい時間が詰まったプリクラですが、その「モノ」としての性質上、時間と共に物理的に劣化しやすいという弱点があることは知っておくべきです。
プリクラシールに使われている感熱紙やインクは、直射日光(紫外線)、高温、多湿といった環境に非常に弱いです。
財布やスマートフォンケースに入れっぱなしにしていると、数年も経たないうちに色褪せが始まったり、表面のコーティングが溶けてベタベタになったりすることがあります。
この大切な記念品をできるだけ長く、美しい状態で保存するためには、撮影後の適切な管理が不可欠です。
プリクラを美しく長持ちさせる保管方法
- 専用アルバムやファイルで保管する:最も確実なのは、光や空気に触れにくいプリクラ専用のアルバムや、写真用のファイルに入れて保管することです。特に、台紙に直接貼り付けてフィルムで覆うタイプのフリーアルバムは、物理的な保護性能が高くおすすめです。
- データとして確実に保存する:現在のプリクラ機は、撮影後に有料または無料で画像データをスマートフォンにダウンロードできるサービスが充実しています。物理的なシールが万が一劣化しても、デジタルデータとして残しておけば、半永久的に思い出を楽しむことができます。撮影機種がデータサービスに対応しているか、事前に確認しておきましょう。
せっかくの晴れ姿を捉えた一枚です。
その場限りで満足せず、未来の自分への贈りものとして、撮影後すぐに保管やデータ化の作業を行うことを強くおすすめします。
成人式の日のプリクラは混むのか?
プリクラが使えない場合はどうする?
どれだけ入念に計画を立てていても、当日の混雑状況が予想をはるかに上回り、プリクラ撮影を断念せざるを得ないケースも考えられます。
しかし、そんな時でも落胆する必要はありません。
プリクラ以外にも、友人たちと振袖姿の思い出を残す方法は数多く存在します。
最近人気を集めているのが、「セルフ写真館」の利用です。
これは、プロ仕様のカメラや照明がセッティングされた個室で、自分たちの好きなタイミングでリモコンのシャッターを押して撮影するスタイルのスタジオです。
他人の目を気にすることなく、完全にプライベートな空間でリラックスしながら、プリクラとは一味違った、ナチュラルでおしゃれな雰囲気の高品質な写真を撮影できます。
また、スマートフォンのカメラアプリも年々進化しており、プリクラのように肌をきれいに補正したり、アーティスティックなフィルターをかけたりできる高性能なものが多数あります。
友人同士で色々なアプリを試しながら撮影会をするのも、現代ならではの楽しい思い出作りになるでしょう。
さらに、地域の神社仏閣や、手入れの行き届いた日本庭園、歴史的な建造物など、振袖姿が映えるロケーションを探して撮影する「ロケーション撮影」も非常に良い記念になります。
プロのカメラマンに依頼しなくても、友人同士で互いを撮り合うだけで、スタジオ撮影にはない、その場の空気感や季節感を取り込んだ、生き生きとした写真を残すことができます。
式場周辺の撮影スポットなどは混雑しやすい
前述の通り、成人式のプリクラコーナーが混雑するのと全く同じ理由で、式典会場の周辺に点在する、いわゆる「写真映え」するスポットも同様に大変な混雑に見舞われます。
例えば、「祝 成人の日」と書かれた立て看板の前や、その地域のランドマークとなる銅像やモニュメント、景色の美しい公園の入口などは、記念撮影をしようとする新成人のグループで絶えず賑わっている状態になることが予想されます。
人気のスポットでは、撮影の順番を待つための自然発生的な列ができ、かなりの待ち時間が発生することもあります。
慣れない振袖と草履で長時間立ち続けることは、想像以上に足腰に負担をかけ、体力を消耗させる要因となります。
また、常に多くの人々が行き交う場所では、背景に意図しない通行人が写り込んでしまい、後から見返してがっかりするような写真になりがちです。
満足のいく一枚を撮影するためには、ある程度の忍耐と工夫が必要になることを覚悟しておきましょう。
振袖での移動は、洋服の時とは比較にならないほど歩きにくく、時間もかかります。
混雑した場所をあちこち歩き回るだけでも大きく疲れてしまうため、「あそこもここも」と撮影場所を欲張らず、事前に本当に撮りたい場所を数カ所に厳選しておくことが、当日を楽しく過ごすための重要なポイントです。
式後に撮影場所に行く計画を立てておくと吉
成人式という特別な一日を、後悔なくスムーズに、そして最大限に満喫するためには、式典が終わった後の行動計画を友人たちと事前に共有し、具体的に立てておくことが何よりも重要です。
特に、プリクラや記念撮影をメインに考えている場合、行き当たりばったりで行動してしまうと、移動や待ち時間、場所探しで貴重な時間を大幅にロスしてしまうことになりかねません。
計画を立てる際は、「誰と」「どこで」「何を撮るか」そして「どう移動するか」を具体的にシミュレーションすることが成功の秘訣です。
成功に導く!式後の撮影計画ポイント
- 撮影メンバーを確定する:まずは、一緒に行動したい友人と事前に連絡を取り合い、撮影グループのメンバーを明確にしておきます。これにより、当日の集合や意思決定がスムーズになります。
- 撮影場所の候補を複数リストアップする:第一候補のプリクラコーナーや撮影スポットが想定以上に混んでいた場合に備え、第二、第三の候補地をリサーチしておくと心に余裕が生まれます。Googleマップなどを活用し、会場からの移動ルートやおおよその所要時間も確認しておきましょう。
- ざっくりとした時間配分を決める:「13時に〇〇でプリクラを撮って、14時半から△△のカフェでお茶、16時に駅前で写真を撮って解散」のように、大まかなタイムスケジュールを共有しておくだけで、無駄な待ち時間を減らし、焦らずに行動できます。
しっかりとした計画があれば、慣れない振袖での移動という大きなハンデがあっても、効率よく一日を楽しみ尽くすことができるはずです。
はしゃぎすぎて迷惑をかけないよう注意
成人式は、地元を離れていた友人と久しぶりに再会できる貴重な機会です。
その喜びから、つい気持ちが高揚し、普段以上にテンションが上がってしまうのは自然なことでしょう。
しかし、成人式は法的な成人年齢とは別に、社会的な大人としての自覚を促す重要な節目でもあります。
民法改正により成年年齢は18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では飲酒や喫煙が可能になる20歳を対象に式典を行っています。(出典:法務省「民法の一部を改正する法律(成年年齢関係)について」)
振袖という日本の第一礼装を身にまとって公共の場にいる際は、一人の大人として、周囲への思いやりと配慮を忘れないようにしましょう。
ショッピングモールや駅のコンコースといったパブリックスペースで、大声で騒いだり、集団で通路を長時間占拠したりする行為は、他のお客さんや通行人の大きな迷惑となります。
また、振袖の長い袖や裾は、本人が意識している以上にスペースをとるため、人混みの中を歩く際は、周囲の人にぶつからないよう、いつも以上に慎重な動きが求められます。
プリクラの順番待ちをしている間も、大きな声での内輪話は控えめにするのがマナーです。
せっかくの晴れの日に、自分たちの行動が原因で周囲から冷ややかな視線を向けられては、悲しい気持ちになりますよね。
節度ある行動を心がけ、自分たちも、そして周りの人々も、誰もが気持ちよく過ごせる素晴らしい一日にしましょう。
成人式のプリクラは混む?まとめ
この記事の重要ポイントをまとめます。
- 成人式当日のプリクラは式典終了後の昼過ぎから夕方が混雑のピーク
- 多くの新成人が同じ目的で会場周辺の施設に集中するため
- 混雑対策として式典前の早朝や夕方以降に時間をずらすのが最も有効
- 会場最寄りだけでなく隣の駅など少し離れた場所のリサーチも重要
- プリクラは写真だけでなく撮影プロセスそのものが楽しい体験価値を持つ
- 物理的なシールとして手元に残り共有できるのがスマホにはない魅力
- 振袖の美しい袖を広げる「羽ポーズ」は写真が華やかになりおすすめ
- 帯や髪飾りを見せる「見返り美人」ショットで大人っぽさを演出
- プリクラシールは光や熱で劣化しやすいため適切な保管が不可欠
- 長期保存のためにはアルバムへの収納やデータ化が推奨される
- 混雑で撮れない場合はセルフ写真館やロケーション撮影も良い選択肢
- 振袖での移動は大変なため事前の周到な計画が成功のカギを握る
- 誰とどこでどう撮るかという具体的な計画と時間配分を立てておく
- 成人の自覚を持ち公共の場ではしゃぎすぎず周囲への配慮を忘れない