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成人式はネクタイなしでも大丈夫?ノーネクタイの印象と注意点

2025年11月10日成人式

成人式はネクタイなしでも大丈夫?ノーネクタイの印象と注意点

一生に一度の成人式、どんなスーツで行くか悩みますよね。

服装選びは本当にワクワクしますが、同時に「これで大丈夫かな?」という不安もつきものです。

特に最近、「成人式にネクタイなしで行くのはどうなんだろう?」と考える人が増えているみたいです。

周りと差をつけたい、カッチリしすぎるのは苦手だから、個性を出したい。

その気持ちはすごく分かります。

でも、その一方で、ネクタイなしのスタイルがマナー違反で「おかしい」と思われないか、ちょっと不安になりませんか?

式典本番での着こなしやコーディネートはどうするべきか、もしネクタイの代わりにするなら蝶ネクタイやループタイはどうなのか。

また、厳かな式典が終わった後の二次会ならOKなのか、悩みは尽きないと思います。

私自身、そういった服装のマナーやTPOにはすごく興味があって、AOKIやスーツセレクトといった専門店の情報も含めて、成人式のネクタイ事情について詳しく調べてみました。

この記事では、ネクタイなしスタイルの是非から、もし実践する場合の厳格なルール、そして安全におしゃれを楽しむための代替案まで、皆さんの疑問や不安を解消できるよう、分かりやすく解説していきますね。

この記事を読んでわかること
  • 成人式でネクタイなしが非推奨とされる理由
  • 「ネクタイなし」を成功させる厳格な着こなし術
  • 蝶ネクタイなど安全に個性を出せる代替アイテム
  • 式典と二次会で許容される服装の違い

成人式でネクタイなしはマナー違反なのか?

まず一番気になるのが、「成人式にネクタイなし」というスタイルが、そもそもマナーとしてアリなのかナシなのか、という点ですよね。

個性を出したい気持ちと、マナー違反で浮きたくない気持ち、どちらも大切だと思います。

ここでは、そのあたりの事情を詳しく見ていきましょう。

ネクタイなしは「おかしい」と思われるのか?

結論から言うと、成人式の「式典」においてネクタイをしないスタイルは、残念ながら「非推奨」というのが一般的な見解のようです。

成人式は、やっぱり「大人の第一歩としての公式な公共の式典」という位置づけです。

結婚式や重要なお葬式と同じように、フォーマル(礼装)な服装が求められる場なんですね。

成年年齢が18歳に引き下げられましたが、多くの自治体では引き続き20歳を対象に「二十歳のつどい」といった名称で式典を開催しています。

これは法務省の見解にもある通り、各自治体の判断で実施される公的な行事であることに変わりありません。
(出典:法務省『民法(成年年齢関係)改正 Q&A』

法的な服装規定はないものの、公の場であるという意識は重要ですね。

スーツスタイルにおいて、ネクタイは「敬意」や「真剣さ」を示すアイテムとされています。

そのため、ネクタイを外した「ノーネクタイ」スタイルは、どうしてもカジュアルで、場合によっては「だらしない」という印象を与えてしまう可能性があります。

特にマナーを重視する親世代や、お世話になった恩師、式典の主催者側から見ると、「場にふさわしくない」「TPOをわきまえていない」「おかしい」と判断されてしまうリスクがある、ということは知っておいた方がいいかも知れません。

スーツマナーと専門店の見解について

「本当にそんなに厳しいの?」と思うかも知れませんが、これはスーツ販売のプロである専門店も同じ意見のようです。

例えば、AOKIさんやスーツセレクトさん、グローバルスタイルさんといった大手スーツ専門店の「成人式特集」ページを私なりに分析してみたんですが、コーディネート例のほぼ全てがネクタイ(または蝶ネクタイやベスト)を着用していました

AOKIさんのガイドでは、ネクタイはスーツやシャツと並ぶ「基本アイテム」として明確に紹介されています。

これは、「成人式はフォーマルな場であり、ネクタイ着用が前提」という業界のコンセンサスを示しているんだと思います。

スーツ専門店が推奨する「個性」の出し方

専門店が提案する「おしゃれ」や「個性」の出し方は、ネクタイを「外す」ことではありませんでした。

むしろ、以下のようなフォーマルウェアの枠内での工夫が推奨されています。

  • ネクタイの色や柄: 彩度の高い明るめの色(例:サックスブルー、ラベンダー)や、お祝いらしい柄(例:ペイズリー、小紋柄)を選ぶ。
  • シャツの色: 白シャツが基本ですが、淡いブルーやピンクのシャツで少し変化をつける。
  • ベスト(ジレ): ベストを合わせてスリーピース(三つ揃え)にすると、一気に格調高く華やかな印象になります。
  • 小物: ポケットチーフや靴下で色を取り入れる。

つまり、業界のプロから見ても、「式典にネクタイなし」という選択肢は、基本的に「ない」ということみたいですね。

式典と二次会でのTPOの違いについて

ここで大事なのが、TPO(Time, Place, Occasion)という考え方です。

これは「時、場所、場合(機会)」に応じて服装や言動を使い分けるという、社会人としての基本的なマナーですね。

ノーネクタイスタイルが全面的にダメというわけではありません。

例えば、夏の「クールビズ」や「オフィスカジュアル」といった特定のビジネスシーン、あるいは成人式の「二次会」であれば、ノーネクタイは全く問題ないことが多いです。

問題なのは、あくまで「式典(Ceremony)」というTPOです。

  • 式典 (Place/Occasion): 公共のホールなどで開催される「公的な行事」。親や恩師、地域の方々も出席(または注目)している場。
  • 二次会 (Place/Occasion): レストランやカラオケなどで、友人同士で楽しむ「私的なパーティー」。

もし「式典はネクタイを締めてビシッと決めて、二次会でネクタイを少し緩めたり外したりする」という使い分けができるなら、それが一番スマートで、TPOを理解している大人な対応として好印象かもしれませんね。

ネクタイなしでの着こなしコーデ術

「それでも、自分はネクタイなしのスタイルを貫きたい!」という方もいるかもしれません。

その覚悟は素晴らしいと思います。

もし、そのスタイルを選ぶのであれば、「だらしない」のではなく「意図的なファッション」として成立させるために、標準的なネクタイ着用時よりも、はるかに高度な知識と準備が必要になります。

「楽だから」という理由でノーネクタイを選ぶと、ほぼ確実に失敗する、とまで言われているようです。

リクルートスーツのネクタイをただ外しただけ、という状態が一番危険ですね。

むしろ、華やかなネクタイを1本選んで締める方が、何倍も簡単で安全なんです。

ノーネクタイは「上級者向け」の選択

フォーマルな場でノーネクタイを成功させるには、「だらしなく見せない」ための厳格なルールがあります。

  • 後述する「襟型」の知識(専用シャツの準備)
  • Vゾーンの「間延び」を防ぐポケットチーフやベストの追加
  • インナー(下着)への完璧な配慮
  • スーツ自体のジャストフィットなサイズ感

これらを守る必要があり、これには追加のコスト(専用シャツやチーフの購入)もかかる可能性が高いです。

シャツの襟型(ボタンダウン等)の選び方

ノーネクタイスタイルを実践する上で、最も重要なのが「シャツの襟型」です。

これで9割決まるとも言われています。

ネクタイを外した時に、襟が美しく立体的に開く(=襟立ちが良い)シャツを選ぶことが絶対条件です。

襟がペシャンと寝てしまうと、一気に「だらしない」印象になってしまいます。

NGな襟型:レギュラーカラー

リクルートスーツなどによく使われる、最も標準的な「レギュラーカラー」は、ノーネクタイには絶対NGです。

これは完全にネクタイを締める前提の設計なので、外すと襟が左右に流れて、Vゾーン(胸元)がすごく「だらしなく」見えてしまいます。

これが「失敗」の最も多いパターンですね。

推奨される襟型

ノーネクタイでも襟元が美しく、立体的に見えるのは、以下のような襟型です。

  • ホリゾンタルカラー(カッタウェイ): 襟の開きがほぼ180度(水平)に近い、非常に開いた襟型です。「ノーネクタイ専用シャツ」と言われるほど相性が良く、最も推奨されます。襟が横に美しく広がり、Vゾーンが華やかになります。イタリアンファッションなどでよく見られますね。
  • ワイドカラー: 襟の開きが100〜140度程度と広いタイプで、これもノーネクタイでも襟の収まりが良く、上品な印象を保てます。ホリゾンタルカラーほど個性的すぎず、汎用性が高いのも魅力です。
  • ボタンダウン: 襟先をボタンで留めるタイプですね。皆さんも一番馴染みがあるかもしれません。襟が固定されるので、動いても襟が崩れず、常にきれいな形をキープできるのが最大のメリットです。ただし、もともとポロ競技で使われていたカジュアルな襟型とされるため、ホリゾンタルやワイドに比べるとフォーマル度は一段下がると言われています。

このあたりの適性を、私なりに比較表にまとめてみました。

襟型特徴ノーネクタイ適性理由・評価
レギュラーカラー襟の開きが狭い(75-90度)不可 (NG)ネクタイ前提の設計。襟が流れ、だらしなく見える。
ホリゾンタルカラー襟の開きがほぼ180度最適 (Best)ノーネクタイ専用とも言える。Vゾーンが華やかになる。
ワイドカラー襟の開きが広い(100-140度)推奨 (Good)襟の収まりが良く、上品な印象を保てる。
ボタンダウン襟先をボタンで留める可 (OK)襟が崩れず清潔感がある。ただしカジュアル度が上がる。

シャツのボタンとインナーも重要

ノーネクタイスタイルでは、シャツの着こなしが主役になります。

ボタン: 一番上の第1ボタン(台襟ボタン)のみを開けるのがマナーです。

2つ以上開けると肌の露出が増え、一気にだらしなく、ホストのような印象になってしまいます。

インナー: 開けた第1ボタンから、インナー(下着)が絶対に見えないようにしてください。

Vネックや、襟ぐりが深くカットされたノーネクタイ専用インナーを選ぶのが必須です。

丸首(クルーネック)なんてもってのほかですね。

シワ: シワのない、清潔で上質感のあるシャツを用意することも忘れないでください。

成人式でネクタイなし以外の代替案

ここまで読んで、「ノーネクタイって、思ったよりハードルが高いな…」「知識も準備も必要で、むしろ面倒かも」と感じたかもしれません。

私もそう思います。

でも、「普通のネクタイじゃ物足りない」「友達と差をつけたい」という気持ちも分かります。

ここでは、ネクタイなしのリスクを避けつつ、安全に個性を演出できる「代替案」を検討してみましょう。

必須のポケットチーフとベスト

まず、代替案の前に…。

もし「ノーネクタイ」スタイルを強行するなら、という前提ですが、その場合はネクタイを省いたVゾーンの「間延び」を防ぐアイテムが必須になります。

それが「ポケットチーフ」「ベスト(ジレ)」です。

  • ポケットチーフ: ネクタイをしない場合、胸元の寂しさを補い、フォーマル感を格上げするために、ポケットチーフは「ほぼ必須」のアイテムと言えます。胸に挿すだけで清潔感と華やかさが格段にアップします。白のリネン素材を無造作に挿す(パフドスタイル)だけでも、印象が全く変わりますよ。
  • ベスト(ジレ): スリーピーススーツ(ジャケット、ベスト、パンツ)のベストを着用すると、Vゾーンが引き締まり、ノーネクタイでも一気にドレッシーな印象になります。Vゾーンの露出が減るため、「だらしなさ」をかなり軽減できます。

もちろん、これらは「ノーネクタイ」を選ばない場合でも、成人式の装いを華やかにしてくれる強力なアイテムなので、ぜひ検討してみてください。

ネクタイの代わりに蝶ネクタイ

ここからが本題の「代替案」です。

ネクタイ以外で最も安全かつ華やかな選択肢は、「蝶ネクタイ(ボウタイ)」だと思います。

蝶ネクタイは、結婚式のゲストなどでも使われる正式なフォーマルアイテムです。

元々は燕尾服やタキシードに合わせるものですから、マナー違反になる心配は(色柄さえ間違えなければ)ほぼゼロです。

普通のネクタイよりも個性的で、お祝いの席にふさわしい華やかさが出ますよね。

周りともカブりにくく、おしゃれな印象を与えられます。

ベストと合わせると胸元のバランスが取れ、よりクラシックで華やかな印象になります。

蝶ネクタイのNGな色と柄

ただし、蝶ネクタイなら何でもOKというわけではありません。

成人式という「式典」の場にふさわしいものを選ぶ必要があります。

注意!避けるべき蝶ネクタイ

  • NGな色(白): 「白」の蝶ネクタイは、結婚式における「新郎」の色とされています。また、最もフォーマル度が高いタキシードに合わせる「黒」の蝶ネクタイも、ゲストとしては避けるべきという意見もありますが、成人式ならブラックもスタイリッシュで良いと思います。ただ、「白」は避けるのが無難かもしれません。
  • NGな柄(アニマル柄など): アニマル柄(ヒョウ柄など)や、キャラクターもの、あまりに派手すぎるデザインは、式典の品位を損なう可能性があるため避けた方が良いでしょう。あくまで「フォーマル」の範囲内で。

推奨されるのは、ブラック(無地)、ネイビー、シルバー、ボルドー(濃い赤)など、フォーマル感を保てる落ち着いた色味や、シルク素材の上品な光沢があるもの、あるいは上品なドット柄やペイズリー柄などですね。

アスコットタイの結び方と注意点

もう少しクラシックで上級者向けのアイテムとして、「アスコットタイ」もあります。

スカーフのようにも見える、幅広のタイですね。

これも結婚式のゲストなどで認められるフォーマルアイテムなのですが、一つだけ、絶対に間違えてはいけない着用ルールがあります。

これを間違えると、一瞬でマナー違反になってしまいます。

フォーマル(OKな結び方)

シャツの第1ボタンを留めた上から、ネクタイのように結びます(プレーンノットなど)。

あくまでシャツの「上」から、ネクタイの代わりとして結ぶのが式典でのマナーです。

カジュアル(NGな結び方)

シャツのボタンを開けて、素肌の上にスカーフのように巻きます

これは二次会やカジュアルなパーティーでのみ許されるスタイルであり、公的な「式典」ではNGです。

肌の露出が増え、一気にカジュアル(というか遊び人風)に見えてしまいます。

もしアスコットタイを選ぶなら、必ずシャツの上から結ぶ「フォーマル」な方法を守ってくださいね。

ループタイのフォーマル度について

「ループタイ(ボロタイ)」はどうでしょう?

着脱が簡単で、個性的ですよね。

ただ、調べてみたところ、ループタイはフォーマルウェアの文脈では「礼装」とは見なされないようです。

その位置づけは「ビジネスカジュアル」や「カジュアル」であり、スーツに合わせる場合も、あくまで遊び心のある「外し」のアイテムとして扱われます。

伝統的なマナーを重んじる観点からは、「ネクタイなし」以上に「不適切」と見なされるリスクが高い、高リスクな選択肢と言えそうです。

式典での使用は避けるのが賢明かなと思います。

成人式にネクタイなしで行くのは難易度が高い

ここまで、「成人式 ネクタイなし」のリスクや着こなし術、代替案について見てきました。

いろいろ調べてみた私の結論としては、「成人式 ネクタイなし」は、マナー違反と見なされるリスクや、着こなしの難易度(専用シャツやチーフが追加で必要など)を考えると、積極的におすすめできる選択ではない、ということです。

「個性を出したい」という気持ちは、ネクタイなしでリスクを冒すよりも、

  • 「蝶ネクタイ」を選ぶ(最も安全でおしゃれ)
  • スーツ専門店のAOKIやグローバルスタイルが提案するように、「華やかな色柄のネクタイやシャツ、靴下」を選ぶ
  • 「ベスト(ジレ)」をプラスしてスリーピースにする

といった方法で表現するのが、最も安全で賢い選択かなと思います。

本記事は服装の一般的な目安をまとめたものです

この記事で紹介した情報は、あくまで私が調査した範囲での一般的なマナーや傾向です。

服装に関するルールや価値観は、地域や会場の雰囲気、ご家庭によっても異なる場合があります。

最終的なコーディネートの判断は、ご家族やスーツ専門店のスタッフともよく相談しながら、ご自身の責任において決定していただくようお願いします。

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